2024年フォトブック市場予測
フォトブック市場は、2019年度まで順調に拡大してまいりました。
スマートフォンのカメラ機能の向上、業界各社のスマートフォンからのプリント注文アプリの進化やフォトブック商材のバリエーション増加により「思い出を形にして残すプリント商材」として、フォトブックは今後も期待の商材です。
商品構成は、お買い求め易いワンコインはじめ低価格帯の商品が伸びているのに加え、大サイズや高品質タイプなども伸びており、写真プリントに対する消費者ニーズの多様化傾向が見られます。
2020年度は、新型コロナの影響による撮影機会減少を受け、初めて減少となりました。
2021年度以降、行動制限の見直しが進みましたが、減少傾向は続き、2023年度は数量が847万冊(前年比94%)、金額が107億円(前年比97%)と推計いたします。
ユーザー動向については、20代・30代の子育て世代を主にスマホから簡単に注文できる普及版が裾野を拡大してきました。
更には、データーストレージサービスとの協業により利便性を高めたサービスも市場導入され、新たな需要が創出されました。
一方で、10代・20代を中心に、画像を動画で楽しむことが拡がり、フォトブック市場への影響が想定されています。
この世代に向けては、スマホ親和性を高めるサービスの継続が重要と推定いたします。
また、最大の需要シーンである海外旅行については、2023年度の海外出国者数は依然として、コロナ前の水準に戻らない状況が続いております。
フォトブックは、「思い出を残す」ことに加え、「スマートフォン内の多数の画像の整理」にも繋がる為、一度、経験するとリピート率は高く、市場拡大は継続すると期待しております。
2024年度については、数量:813万冊(前年比96%)、金額:105億円(前年比98%)と推測いたします。
【関連情報】2024年フォトイメージング市場動向
2023年09月19日