2023年09月19日

2023年フォトイメージング市場動向

フォトイメージング市場動向(2023年版)
 日本フォトイメージング協会は、2013年度以降、アマチュア写真の出力ビジネス市場規模を推計し発表してまいりました。
 この間、デジタルインフラの浸透およびライフスタイルの多様化により、私達の写真の楽しみ方は大きく拡がりました。
 特に、スマートフォンは高画質化が進み、その利便性・機動性により撮影ショット数は飛躍的に増加しました。
 その一方で、スマートフォン内の画像から「スマートフォンを通じソーシャルメディアでの画像共有サービス」などの楽しみ方は拡がりましたが、そこからプリント出力に至らない傾向が継続、写真プリントサービスはダウントレンドが続きました。
 そんな中「スマートフォンからの写真年賀状発注システム」「業界各社の豊富なバリエーションでのフォトブック商材展開」「出張型撮影ビジネス」など消費者の立場に立ったサービスの導入はプリント需要の誘導に貢献してきました。
 しかし残念ながらフォトイメージング市場市場規模は2019年度まで微減で推移してまいりました。
 2020年度は、新型コロナ感染拡大に伴う行動制限により「人が集まるイベントや旅行」が中止となり、撮影の機会が大きく減少、市場におおきなマイナス影響をもたらしましました。(前年比80%と推計)
 2021年度は当初新型コロナの拡大が緩和され市場規模は対前年110%と予測しました。実際には行動制限が継続されており本格的な回復には至っておりませんが、「学校行事の一部復活に伴うスクールフォト需要の拡大」「巣籠り生活」のなかで、過去の画像からのフォトブック作成、アナログデーターのデジタイズ化」等、「回復の兆し」が顕在化、市場規模は前年比105%にとどまったとみています。
 2022年度は、より多くの分野で写真需要が拡大、市場規模は前年比113%の1715億円と推計いたしました。これによりコロナ感染前の2019年度市場の95%まで回復したと推測いたします。
 市場状況について次に確認してまいります。

1.カメラ及び撮影画像数

デジタルカメラの出荷は、2019年:2315千台、2020年:1296千台、2021年:1155千台、2022年:929千台 と推移しております。またスマートフォンでの「写真撮影の保存枚数」は、2020年:2589枚/人、2021年:2757枚、 2022年:3193枚。(※日本フォトイメージング協会 調査) デジタルカメラの出荷はゆるやかな減少ですが、スマート フォンでの撮影枚数は拡大していると推定いたします。
※2018年以降、スマートフォンの写真撮影状況調査を目的に年初にN数:2,000のインターネット調査実施中

2.プリント市場の動向

2020年度以降、コロナ感染影響により、外出や人と接することを控えることで写真プリントに残す機会が減り、一方で、「スマホ内過去画像整理に伴うプリント・フォトブック需要」「アナログメディアのデジタイズ需要」、会って話すことができない親族・友人へ「写真年賀状で想いをお届する需要」など、いわゆる「巣籠り需要」が拡大しました。
2022年度は、行動制限の見直しが進み、人と会い撮影をし、それを動画や写真プリントに残す需要が拡大したと推定。
2023年1月、日経新聞にて「銀塩フイルム」が一部の若者に人気である、との掲載がありました。
また、日本TVの番組「Zip」では「写真プリント」についての放映ありました。いずれも人気あるサービスとしてポジティブに紹介されております。
また、行政の後押しにより、マイナンバーカード推進が強化され、証明写真のスポット的な需要が発生、証明写真プリント市場を引き上げました。
なお、フォトブックの市場予測について、フォトブック資料のページに掲載しています。また、日本フォトイメージング協会会員の皆様には、会員専用ページにて商品カテゴリー別に市場動向をレポートしていますので参考にしてください。

【関連情報】2023年フォトブック市場予測