2020年09月30日

2020年フォトイメージング市場動向

フォトイメージング需要動向(2020年版)
2019年度のフォトイメージング市場は約1805億円、2018年度に比べて49億円減少し前年比97%と推計しました。
この数年のトレンド通り、撮影ツールとしてのスマートフォンの台数増と高画質化により撮影ショット数は増えるが出力につながりにくい傾向が継続。一方、スマートフォンに対応したフォトブックや年賀状の注文アプリが進化してきており、スマートフォン内の大量の写真画像によるフォトブック注文の増加、「ホームプリンターでの自作年賀状」から「スマートフォンから保存画像で写真年賀状注文」への切り替え需要も見られます。
スマートフォンが写真生活の主役になり、「撮る・見る・保存する」がスマートフォンで完結できる、一方で、スマートフォンには大量の写真があふれ写真整理の問題が顕在化しています。フォトイメージング業界は、写真を見返してハッピーになるには、撮影してあまり時間が経つ前にプリントして見ることが一番便利で感動できる手段であることを啓蒙し、プリントする価値=コト提案でしっかりお客様に伝えていくことが重点課題となります。

2020年度の市場予測は、新型コロナの影響を加味せず2019年度までの各サービスのトレンドをもとに本来期待される数値試算を行いました。引き続きデジタルプリントの枚数は減少するものの、フォトブックの拡大やホームプリントからの需要を取り込み、また証明写真も堅調に推移することから、前年比97%の約1757億円になると予測しました。
一方、直近の市場は、写真撮影の被写体のトップである「旅行」「レジャー」「結婚式」の自粛が続き、回復の目途が立たないのも現実です。収束時期が見えない為、コロナ影響の大きさがどの程度かを予測するのは難しいのですが、人との接触を避けがちな行動から、店頭を中心に市場全体で20%前後の減少(棒グラフのグレー部分)を想定しています。
フォトブックの市場予測について、フォトブック資料のページに掲載しています。また、日本フォトイメージング協会会員の皆様には、会員専用ページにて商品カテゴリー別に市場動向をレポートしていますので参考にしてください。

フォトブックの市場予測について、フォトブック資料のページに掲載しています。また、日本フォトイメージング協会会員の皆様には、会員専用ページにて商品カテゴリー別に市場動向をレポートしていますので参考にしてください。

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