2017年10月25日

会員訪問レポート-しまうまプリントシステム株式会社-

協会では、会員各社との情報共有と協会活動への理解を深めていただくため、順番に会員を訪問して意見交換を行ってまいります。
今回は、今年新たに協会に加入いただいた「しまうまプリントシステム株式会社」(以下しまうまプリント)を訪問し新規加入のお礼と意見交換を行いました。
訪問日:10月10日火曜日
面談者:髙橋社長・辻本副社長・杉原顧問

1.しまうまプリント概要
<設立>  2010年5月
<売上高> 非公表
<代表> 代表取締役社長 髙橋洋一郎
しまうまプリントは、2010年5月に設立後、インターネットを通じて写真プリントを販売開始、その後フォトブックや年賀状をラインナップに加え、ネットプリントでは国内最大手に急成長した。また、2015年にネットプリントジャパン株式会社をM&Aにより取得し、「しまうまプリント」と「ネットプリントジャパン」の主力2サービスを展開している。
現在は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の傘下となっている。
経営理念に「写真をもっと楽しく、想い出をもっと身近に」を掲げ、お客様の想いの詰まった大切な一瞬をカタチに残していただけるよう、高品質でありながら低価格、スピーディにお届けすることをモットーとしている。

2.企業トピックス
しまうまプリントのフォトブックは、昨年度受注302万冊と大きく伸長しており、更なる受注拡大対応の為、生産能力増強に取り掛かっている。
協会の総需推計では年間800万冊とのことだが、子供の成長記録、家族のイベント、旅行などの用途と共に提案次第でもっと伸ばせる商品と考え、拡大に注力している。
例えば、今夏京都マルイで開催した「みんなでつくる猫フォトブック」ギャラリー。これは参加者に猫のフォトブックを作成してもらい、一冊無料で進呈し、もう一冊を京都マルイに展示するもの。1400冊以上の応募があり、マルイも驚くほど多くの来場者を集め大変好評を得た。中には東京など遠方からも来場した熱心なお客様もいたとのこと。現在さらにパワーアップした第二弾を10月26日まで募集中で、11月11日・12日の2日間「蔦屋家電二子玉川店」で展示する。このようにユーザーに様々な提案をすることにより、もっと普及する可能性を秘めた商品だと考えている。また写真についても、7月から宮崎県、10月から関西・九州地区でテレビCMを放映開始したところ、とても大きな反響を得ているとのこと。
一般的には写真の需要はダウントレンドとの認識だが、しまうまプリント様では、成長産業ととらえて写真需要掘り起こしに注力されています。

3.協会に関する意見交換
今回協会加入したきっかけをお聞きすると、協会がプリントのマーケットデータを情報提供していることが決め手であったとのこと。
フォトマーケットが廃刊となって以来マーケットデータがなく、経営計画立案の際など、独自に調査をして推定していたが、このような公式データがあると大変参考になるとのことでした。
またフォトブックのデータ集計については、数量を伸ばしている他のネット企業のデータも加え精度を高めてほしいとの要望がありました。
しまうまプリント様も販売データを提供していただけないかとの質問に対しては、新規協会員獲得の為にも「信頼できる第三者機関(例えばコンサル会社など)に集計業務を委託するなど、安全安心な仕組みを構築してはどうか」とのご提案と、「欧米に比べ、国内のフォトブック総需はまだまだ伸びる余地があると思う。協会が旗振り役となって、業界全体が取組み、総需を拡大する活動をお願いしたい」との意見も頂きました。

以上